当院のコンセプト
Concept
「くまさか歯科」「デンタルサロンK」「ベルメゾンK」
一生涯にわたって「お口の健康」を守る
グループでの包括的な治療システム
2011年にオープンした歯科予防センター「デンタルサロンK」では、お子さまからご高齢の方までを対象にお口の健康の予防と管理を引き受けています。やむなく病気になられた場合は「くまさか歯科」が治療を行ない、その後再度「デンタルサロンK」で再発予防を視野に入れた長期管理をしていきます。また、何らかの理由により自発的な管理が困難になられた場合は、「ベルメゾンK」で管理を徹底しご安心いただく。この流れにより健康を確保・維持いただきます。
この一連のシステムこそが、「お口の健康」の維持と本当の「健康寿命」につながると信じています。
「お口の健康」とは「幸福」であること
お口が健康ではない人で、体が健康な人は恐らくいません。お口が健康な人で、大病を患う人も恐らくいません。お口が健康な人が健康寿命を確実に維持します。健康とは幸福である事です。ゆえに、お口の健康は、幸福である事なのです。
人の口や顎のはたらきは重要な順に6つあります。この6つの条件がそろってはじめて「お口が健康」と言えるのです。
- 1. 発話:人だけが口で話をする
- 2. ストレスの管理:歯ぎしり・食いしばりをきちんとできる
- 3. 審美:第三者に良い印象を与える
- 4. 姿勢の維持:バランスの良い口が、正しい姿勢の維持につながる
- 5. 咀嚼:きちんと噛んで飲み込める
- 6. 呼吸:鼻が機能しないときに口で息をする
もちろんお口だけが大切なわけではありません。必要条件です。しかし、このことを粗末にしては何事も始まりません。体全てのエネルギーの入り口ですから。
私たちの歯科治療への
取り組み・考え方
近年の歯科治療の発展は目を見張るものがあります。素敵な奇麗な歯も、なんでも食べられる丈夫な歯も、応急処置で済んでいた時代ではなくなっています。かつての歯科治療は「そうなってしまった歯や口」への単なる修理じゃなかったのではないでしょうか?
そこに「将来の為の正確な診断」と言う項目はあったのでしょうか。原因を見つけ、あるいは予測し、将来あなたの口腔健康とはどうあるべきなのか考えていたのでしょうか。そのためには、何が必要でどうするのか、医師と患者の場は正しく形成されていたのでしょうか。疾病治療と再建治療を明確にしていたのでしょうか。
これらを満たすためには、たいへん長い治療期間がかかる場合があります。越えなければならないハードルが沢山ある場合もあります。かつての行き当たりの修理(治療)では経験した事の無い困難があるかもしれません。
ワクワクするばかりの歯科ではない!?
ワクワクしながら予防処置やメンテナンスを受けるまで、頑張らなければならないことがたくさんあります。楽しく済むだけで「結果オーライ」は絶対にありません。私たちが真剣なように、患者さんも真剣です。
残念ながら、ニコニコだけでラクチンだけで、予防の難しさや完璧さ、あるいは、修復が必要なら…とてつもなく美しいオールセラミックやインプラントなど…獲得できると本当にそう思われますか? 頑張るからそれだけのお返しがあるに決まっていますよね。だから本当にうれしいはずですし、つらい坂道を登るから、ラクチンな下り坂のはずですよね。世の中、絶対いい話ばかりではないですよ(笑)。賢明な皆さまはわかっていらっしゃるはずです…。
でも、皆が皆そんなに立派で強い人ばかりではない。サボりたいときも嫌になるときも。だから、ゆっくり自分のペースで、ときどき立ち止まって後ろを振り返りながら、足跡を探して…寄り道したって構わないから、それでも少しずつ頑張るんですよ。そんな思いの方には、私たちも120%、いや150%頑張ってしまうでしょう。
疾病治療と再建治療
歯科特有のこれらが同時進行する混乱
通常の医科の治療といえば、「疾病治療」がメインです。「すみません、腕がないので腕を入れてください」と医院を訪れる方はほとんどいらっしゃらないと思います。ところが歯科では「すみません、前歯がないので歯を入れてください」と来られる方はたくさんいらっしゃいます。なぜでしょう。
歯科における疾病治療は、大きく分けて3つしかありません。「虫歯の治療」「歯周病の治療」「口腔に関連する外科・内科的(摂食嚥下、口腔機能低下、顎関節症や噛み合わせ、歯ぎしりなど)治療および腫瘍の治療」これだけです。疾病治療がそのほとんどなら、虫歯を取り除いて終わりです。しかし、歯科の場合そうはいきません。
元の形、元の機能になるべく近づける「再建治療」も重要になってきます。そしてさらに「噛み合わせ」という大脳扁桃体に大きく関与する正しい再建治療がとても重要になってきます。
しかし、これが大きな誤解のもとで、再建治療には患者さんの望まれる質の違いによって、さまざまなオプションが用意されていなければならず、その一部は健康保険でカバーできないこともたくさんあります。これは医科でも同じことです。パラリンピックのアスリートの義足が保険適用ということはありません。
逆に疾病治療に松竹梅というランクがあっては大変です。エビデンスをもとにした最高水準の疾病治療が提供されなければなりません。私たちはこの問題をなるべくシンプルに理解してもらい、プレゼンするためのツールを用意して、誤解のない治療が進むように努力したいのです。